さくらインターネットのライトプラン(月額129円)でワードプレスを使おう!<ロリポップも可> 2022.9.21追記
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ワードプレスを使うには、MySQLというデータベースが必要になるのだけど、レンタルサーバーの最安プランでは利用できないことがほとんどなのです。そこそこのスペックのレンタルサーバーでワードプレスを運用しようとすると、だいたい月額500円前後はかかってくるのが相場だ。年間にすると6000円くらいになってくるので、最小限の費用でワードプレスをインストールできる方法はないものかと色々調べていたのですが、できる方法がありました。
ワードプレス本体とSQLite Integrationをインストールしていく
さくらインターネットのライトプランで、下記のサイトを参照してワードプレスをインストールしました。
さくらのレンタルサーバライトにWordPressをインストール -SQLite + SQLite Integration- | 年間120万円生活 -働きたくねぇ.com-
詳細は上記リンク先もご覧いただきたいと思いますが、基本的な手順は下記の通りです。
1.WordPress本体とSQLite Integrationを各公式サイトからダウンロードして解凍する。
SQLite Integration — WordPress プラグイン
※なぜダウンロードが必要なのかというと、最近のレンタルサーバーではワードプレスが使える場合は自動インストール機能がありますが、さくらインターネットのライトプランでは自動インストールができないため、手動でアップロードする必要があるからです。
2.WordPressを任意のフォルダにアップロードする。
3.sqlite-integrationフォルダ内のdb.phpというファイルをwordpress内にコピーする。
4.sqlite-integrationフォルダをwordpress/pluginというフォルダに移動する。
5.wordpress内の wp-configu-sample.phpを wp-config.phpに名前変更する。
6.wp-config.phpファイル内の「認証用ユニークキー」を編集する。認証用ユニークキーはブラウザーから https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ にアクセスすると自動で発行される。
各ファイルのアップロードや名前変更の操作は、さくらインターネットの管理画面にあるオンラインのファイルマネージャーでもできますし、FTPソフトを使って行うこともできます。どちらでもよいです。さくらインターネットのファイルマネージャーを使う場合、GoogleChromeの場合はアドビのプラグインを有効化する必要がありますので、ご注意ください。
7.wp-config.phpファイル内の「データベーステーブルの接頭辞」を「wp」から別のものに変更する。※セキュリティ上の目的です。これ自体は動作自体には影響しません。
8.「http://自サイトドメイン(名)/wp/」をブラウザーで開くと、ワードプレスの「ようこそ」が開きますので、メールアドレスなど各種設定を行っていきます。
さくらインターネットではindex.phpを自動で読み込んでくれないので注意
注意事項として、さくらインターネットの場合はindex.phpを自動で読み込んでくれない(初期設定ママの場合)のでそのままURLを叩いても403エラーが出ます。こちらの方法で対応する必要があります。
設定方法
さくらインターネットサーバコントロールパネルの設定で、
”ファイルマネージャー>表示アドレスの操作>アクセス設定>indexファイル”
ここに”index.php”を登録します。
僕もこの方法で問題なく表示できました。というか、これがわからないと詰んでしまう可能性がありますね。僕も最初403エラーが出てしまってググったところ、これを見つけて助かりました。ちょっとした盲点ですね。
この方法の本質はデータベースなし(SQLite)でワードプレスを使うということ
つらつらとまとめてきましたが、MySQLを使わずにワードプレスを使う方法というのは、結局のところ「データベースなし(SQLite)でワードプレスを使う方法」というノウハウになります。
なので、同じ仕組み(SQLite)が導入されているレンタルサーバーのプランであれば、利用可能だと考えて良いだろう。上記記事によればロリポップ(の、エコノミープラン)も使えるとのことだったので、これが月額100円でおそらくほぼ最低価格ラインなのではないか。
さくらとロリポップ両方、最安プランでワードプレスをインストール可
僕はさくらインターネットのライトプランを10年くらい契約しているのですが、容量は勝手に増えていってる状態であまり活用できていなかったので、今回の実験でワードプレスをインストールして使ってみることに成功しました。月額129円なのでまあ、ほんとにジュース1本分ですね。
月額100円のプランがあるロリポップでは現在、初期費用無料のキャンペーンがやっているみたい。
さくらかロリポップ、どちらがいいのか?ということについては、正直言って好みのレベルだと思います。2018年3月現在、容量も同じですし。
この方法でワードプレスをインストールするデメリットは「速度の遅さ」
さて、この方法ではワードプレスをインストールできたはいいものの、サイト内で使用するテーマや内容(文字や画像量など)が多くなるとやはり表示速度が低下するようです。
僕が上記さくらインターネットのライトプランで設定したワードプレスについては、初期設定のテーマで文字のみの記事を1つ、テストで投稿しただけなのですが、少なくとも「快適と言える速度とは言えないかな…」という感想を持ちました。
速度に定評のあるテーマを使用するのがよさそうです。プラグインもあまり入れないほうがよさそうです。また、ワードプレスの標準的な方法でインストールされているわけではないので、使えないプラグインもあるかもしれません(というか、あると思う)。
SQLite Integrationは長らくアップデートされていないので今後使えなくなるかも
この方法で使用する「SQLite Integration」は2018年現在、長らくアップデートされていません。公式サイトでも、以下のような記述があります。
このプラグインは WordPress の最新3回のメジャーリリースに対してテストされていません。もうメンテナンスやサポートがされていないかもしれず、最新バージョンの WordPress で使用した場合は互換性の問題が発生する可能性があります。(https://ja.wordpress.org/plugins/sqlite-integration/
)
なので、今後ワードプレス本体をアップデートした場合、動作しなくなる可能性もあります。この点、注意して運用しましょう。
小規模のサイトをワードプレスをいじくって安価で色々試してみたい人向け
アクセスの多いサイトにも向かないと思いますので、小規模のサイトで、自分でなんとか安くワードプレスを運用してみたい、いじくり倒してみたいという方におすすめだと思いますね。
★レンタルサーバー契約は下記サイトから可能です★
月額129円からの「さくらのレンタルサーバ」
104種類もの面白くて可愛いドメインがたくさん!ロリポップ!レンタルサーバー★
2022.9.21追記
先日、下記のようなニュースがありました。
ブログシステム「WordPress」が「SQLite」の正式サポートを模索 - 窓の杜 https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1439611.html
ブログシステム「WordPress」の開発チームは9月12日(日本時間)、「WordPress」で「SQLite」を正式にサポートする計画を発表した。すでに実績のある実装の1つをコアに取り込むことが検討されている。
ワードプレスの開発チームが、今回の記事で取り上げているSQLiteをサポートする計画があると発表したということです。もし正式にSQLiteがサポートされる形になれば、この方法でのワードプレスの活用がこれまでよりカンタンになるかもしれません。引き続き様子を見たいと思います。
今回は以上です!