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正しい悩み相談の仕方!「最適解」を見つける方法・おすすめ書籍


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先日、人生の転換点になりそうな出来事があって、進むべき方向を考えているのです。具体的にどういう道筋で行こうかという戦略で悩む点がありまして、思考の整理をして人に相談をすることもあるのですが、今日は、自分なりに最適解を見つけるための悩み相談の仕方について書いてみます。

「相談」の仕方・考え方を整理してみる

就職、結婚、出産、育児、仕事、相続、介護、投資(資産運用)、他にもライフイベントに関わることは人生の大きな転機になりやすいですが、それ以外でも大事小事様々な「考えて決めないといけないこと」があります。

自分の経験上で言うと、ある状況に対する選択肢が複数あって、何らかの理由で迷っている状態が「悩んでいる」ということになる。まずはその「ある状況」を整理するところからスタートする。どういう現象が発生しているのか、関わっているのは誰なのか、利害関係者は誰なのか、イイのか、イヤなのか、それはナゼなのか、優先順位は何なのか。

ひとまず自分なりの大まかな考えをまとめた上で、利害関係の全くない友達や先輩などに相談をすることが次のステップになります。

悩み事は紙やスマホにアウトプットすることで整理される

次に、じゃあどうやって悩んでいる状況を整理するのか?ということについて説明します。

これは、紙(ノート)でもスマホでもマインドマップでも良いと思いますが、アウトプットすることをおすすめします。僕は紙(ノート)かスマホアプリ(GoogleKeep)に書きだすことが多いです。ノートの方がスペースが広いし手書きならではの無意識のあらわれがあるので、個人的には手書きのほうがやや好きですが、まあなんでもいいです。

書き方については、箇条書きにすることもあるし、そうでないこともある。箇条書きのほうが淡々と書きやすいかな。

書き方はともかく、まずは書き出すことでより整理しやすくなるというメリットがある、ということなのです。書いて俯瞰して見たときに「それって悩んでることとは実は関係ないやん」的な項目を見つけることができたりもする。相談する前の書き出しはおすすめです。

ちょっと余談ですが、紙に書いて思考するためのいわゆる「ノート術」としては下記「深く考えるための最強ノート術」で書かれている「思考ノート」が現在僕がやってることにほぼ近い。これについてはまた別の機会に記事で書きたい。

深く考えるための 最強のノート術: ――年収1億稼ぐための思考法

深く考えるための 最強のノート術: ――年収1億稼ぐための思考法

 

サブタイトルの「年収1」億云々はひとまず置いておいて、仕事もプライベートも1冊に集約する、目標やToDoリスト、読書メモ、アイデアメモなど全部1冊に集約するという考え方が僕の時短ライフスタイルという指向性にもマッチして、気に入っているのだ。

 

「相談」という行為に関して知っておくべきポイント5つ

つい先日、大学の同期で卒業してからも10年以上の付き合いがある友人と色々話をして、上記の「相談」を少し持ち掛けたのだけども、その際に「相談という行為そのもの」についても話し合ったのであった。

  • 相談する相手は、直接の利害関係のない人のほうが良い(利害関係があると、アドバイスの際に客観的に正しい判断ができなくなる可能性が低くなるおそれがある)
  • 相談することで自分の中の固定観念・常識の認識がずれていないかを確認できる(何かに不満を持っていることが悩みの一因になっている場合、人に聞くと「そんなの当たり前だよ」と言われると「そういうものか」と納得しやすくなる)
  • 相談することで自分が実際には何を欲しているのか(あるいは何に困っているのか、解決したいのか、ストレス源は何なのか)が明らかになりやすい
  • 相談するときは相手が判断したりアドバイスするための要素として、自分にとってマイナスな点や言いにくいこともきちんと列挙して前提を説明する(マイナスを隠して言うとアドバイスするにしても判断を誤った方向に導いてしまいやすい)
  • 人はわりと相談に乗ってもらいやすい生き物だから、相談すること自体はあまり躊躇しなくても良いのではないか

最適解を見つけるには利害関係がない人からの「最大公約数」的見解を見るのが良い

複数人に相談してみて「認識のズレ、常識からの乖離がない」「状況に勢い、流れがある」「最もストレスが少なく幸福になれそう」ならば、その道を進むべきだと思う。

また逆に、例えばAさんとBさんに相談してみて、全く別のアドバイスを受けたならば、そのことをまたAさん、Bさんにフィードバックしてみるのも良いだろう。そうして自分が納得できるところを考えていく。

当然、人は立場や状況で言うことは変わるし、逆の意見を聞いたとそれぞれの人に再度話をした場合、案外「その人だったらそう言うかもなー」と納得できたりもする。

ただ、これも個人的な経験の話になるが、大勢が同じ結論であればほぼほぼその道で間違いないだろうし、悩みの状況・情報が整理されていて同じ条件ならば、多くの場合結論は同じ方向に行きやすい(そういう意味では「背中を押す」行為に近い見え方になる)。

いわば数学でいうところのベン図で、最大公約数的な重なりが大きくなっているようなイメージだ。

それと、案外、Yahoo!知恵袋で匿名相談してもわりとしっかりした回答が来ることもあるのでああいうネットサービスも侮れません。就職に関する悩みなら、知人、友人、先輩の他にも就職アドバイザーやキャリアプランナーといった専門家に話を聞いてみるのも良いでしょう。

利害関係者でも家族(配偶者や親)に相談するのはアリ

原則として利害関係者への相談はやめておいたほうがいいのですが、家族(僕の場合は主に妻)にも相談するというのはアリだと考えています。

親についてはどちらでもいいかなと思いますが、配偶者については運命共同体でもあるので、言うことをそのまま実行するかどうかはともかく、考えは聞くべきだと思う。少なくとも、大まかな方針や調整のすり合わせはあったほうが夫婦関係も円満にいくような気がしてます。 

悩み相談・人生相談に関するおすすめ書籍

最後に、僕がこれまでの人生で読んで凄いな!と思った本をいくつか紹介します。自分が今悩んでなくとも一読おすすめです!

橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎plus+)
 

本人が気づいていない、自覚していない気持ちをスっと指摘することができるのは橋本治という人の知性と教養と文芸的センスのあらわれ。すごいセンスだなと思う。 

青空人生相談所 (ちくま文庫)

青空人生相談所 (ちくま文庫)

 

悩み相談というのは面白いものだなあとしみじみ思ったのは、大学生くらいの頃にこの本を読んだからだ。橋本治という知性が、縦横無尽に「悩み」の本質に切り込んでいく。ときに寄り添い、ときにズバっと斬る回答は「名人芸」でもある。言い切り断定のトーンがちょっと気になるかもしれないが、それが本作における橋本さんのキャラクターでもある。 

これはまあ、「悩み相談エンターテインメント」といった類のものであるかもしれない。答えになってない回答とか、珍妙な相談とか、アウトプットの仕方がよくできたコンテンツになっている。悩み相談にはこういうのもあるのだなと思う。これを読んで自分の人生や暮らしを顧みることは僕はあんまりなかったけれども、本として、読み物として面白いか面白くないかでいうと、かなり面白いんだよなあ。 

蛭子能収のゆるゆる人生相談

蛭子能収のゆるゆる人生相談

 

ある意味で身もふたもない回答でスパっと切る悩み相談の回答者が蛭子能収さんだ。なんというか、生物的本能のセンスに優れているので、理屈やロジックを超えて心に訴えかけるものがある。そして心がちょっとラクになる。 

上記著作は厳密には悩み相談の本ではないが、悩むという事に対する考え方があまり深刻にならずにすむようになる。それはつまり「生き方」に影響するということだ。 

おしえて出口さん!──出口が見えるお悩み相談

おしえて出口さん!──出口が見えるお悩み相談

 

合理的に悩みに回答するとはこういうことだな、と思うのが出口さんだ。出口さんはライフネットを創業した人ですが、その卓越した教養と、悩み回答に対するマクロ的な「客観的事実・データからはこう言える」という視点の持ち方と「ミクロの(あなた個人の嗜好や損・得)事象は別」という姿勢は切り分けて一貫しているのがすごく納得感がある。

本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント

本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント

 

 悩みはストレスだ。なので悩まないほうが良いかもしれない。しかし、悩みをなくしたいからといって、何も考えない、見るべきものを見ないのは非常に残念なことになる。見るべきものを見て考える、その思考スピードを上げる、判断力を上げるということが重要だ。そしてそれは「生きる技術」である。その生きる技術を磨くヒントが書かれているのが松岡修造さんのこの本だ。ややもすると「熱い!ポジティブ!前向き!」といったシンプルな方向性に見えてしまう松岡さんだが、自己分析、ストレスとの向き合い方といった点は非常に勉強になる。松岡修造の見方が変わる本でもある。

 

他にも昔の中国の歴史の本(色んなエピソードを集めた系のやつとか)は、「人がこういうことをすると、こういう目に遭う」「ここでこういう判断をすると失敗する」というようなことが書いてあったりして、そこには人間心理や感情の妙がよくあらわれているものがあります。これについてはまだ僕もちょこっと読んでるだけなので、これはと思うものはまた紹介したい。