30代会社員・藤子の行った、買った、考えた!

妻子あり、藤子不二雄作品が大好きな30代サラリーマンの日常をちょっと豊かにするブログです。

映画「SCOOP!」感想。僕らの心に「福山雅治に憧れる度」はどのくらいあるのか?


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福山雅治主演の映画「SCOOP!」を観ました。都城静(福山雅治)と行川野火(二階堂ふみ)のカメラマンのバディものです。コンビを組んである種の師弟関係が生まれ、弟子が成長する、あるいは師匠の魂や精神を受け継いでいく構成です。

全体としてはまあまあ満足

モテキ」「バクマン。」の大根仁監督の最新作ということで、ああ確かに画面の絵作りっていうんでしょうか、ケレンミのあるキメ絵のシーンは確かにバクマンと共通するところがあるような。

昔在籍していた雑誌「SCOOP!」に持ち込むスクープ写真を撮影しようとした都城。ひょんなことから新人記者・行川とコンビを組むことに。2人はどんなスクープを手にすることができるのか…という物語。

都城静がエロ(さを隠さない)いしゲスい。腕は確かだが無頼で奔放で欲望丸出しでゲスエロス。それに巻き込まれながらも徐々に記者として成長し才能を開花させてゆく。

ストーリーは終盤の展開がやや唐突だなと思うもののまあまあまとまってるし悪くない。ツタヤで準新作100円でレンタルした者としては不満はなかったです。

福山はパパラッチやってもかっこいい

何をやっても福山雅治はかっこええのう、という話に終始してしまいがちなのですが、自分にとってこの映画は「自分の中の福山雅治に憧れる度合い(なんやそれ)」を図る物差しのような作品でした。

この都城静は過去(リリー・フランキー演じるチャラ源との因縁)にとらわれながらもそれ以外は自由に生きてるんですよね。嫌なことはしない、言いたいことは言う、実力は確かにある。そしてひげ面でも福山である。

自由さや奔放さに憧れるのか?

僕は会社員なのですが、おおよそ一般的な会社員であればそこまで極端な人はいないにせよ、そしてそこまで同一人物になりたいわけではないにせよ、この都城静というキャラクターに対して「いいなあ」と思う部分があるんですよね。このキャラクターは自分の中に足りてないものを持ってるなあと。そしてそれを活用して社会で(本人なりには日々を楽しく?あるいは刹那的に楽しく?)生きていってるんだなあと。

そういう部分が自分の中に何パーセントかあるなということに気が付くんですよね。僕は福山雅治とも都城静ともまーーーーったく違う人生を送っていますしそこに別に後悔は全くありませんけども、「(やっぱり)福山っていいよな~」みたいな気持ちが何となくあるようなんですね。僕がこういう気持ちを抱くのはあとはタモリ高田純次に対してくらいだと思います。

いい役者ぞろいの映画でよかった

あと二階堂ふみは作中でどんどん成長していくさまが見事で、超いまさらですけどいい女優だなと思いました。最初のどんくさい記者ぶりと最後の腹くくって覚悟決めてカメラ構える場面では全く違う。師匠である都城のカメラマンとしての魂を継承したっていう展開はハリウッドでもよくあるものながらも胸アツの展開でありました。

チャラ源役のリリー・フランキーもいかにも「らしい」演技で狂気感がある。ちょっと前に「銀と金」も観てましたけど「闇かかえた人」の役は本当によく似合いますね。

そして吉田羊。仕事に生きる女という感じで描かれるのだけれど、都城との「大人の関係」もありなかなか魅せる。大人の色気、と書くとえらい陳腐な感じもしてしまいますが、見終わった後はなんだかネオン街のなかで様々なお店の誘惑があるような、モワモワとした気持ちになる一作でした。

シナリオノベルズ THE MOVIE SCOOP!

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 チャラ源と過去に何があったのかはこの週刊SCOOP!にて明かされているらしいです。他のブログで感想があったのでおおよその内容を知ることができました。

週刊SCOOP!2016年10月30日号 (SPA!(スパ)臨時増刊)

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