M-1グランプリ2017・決勝・最終決戦全コンビレビュー

M-1は大好きで、年に1度のビッグなお楽しみとして毎年本当に楽しみにしているんです。夫婦揃って鑑賞するのがイベントになっており、まだ結婚する前で10年以上前から見てることになります。2009年にはこんな記事もはてなダイアリーで書いてたりして、自分で順位もつけたりしていた。さてそんな気分で2017ですよ。1.5リットルのコーラやお菓子（ハッピーターン）を用意して万全の体制で鑑賞しました。 リアルタイムで更新していたツイートをもとに、鑑賞記事に編集してみました。録画を見直すなどとともにお楽しみいただければこれ幸いです。

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振り返ると昔はもっと大会の日は年の瀬だった（クリスマス周辺）。どんどん早くなって12月3日。もうちょっと暮れにやってくれるほうがなんとなくウレシイのは僕だけでしょうか？関西お笑い勢はM-1、楽屋ニュース、検索ちゃんネタ祭り、オールザッツ漫才、笑ってはいけないで1年が終わっていくのよね…。

煽る気満々のオープニングが終わり、司会の今ちゃんと上戸彩登場。この2人の安定感はすごい。M-1で一番しゃべっているのは、実は今ちゃんだろう。今回のルールはくじで出番が決まる。これは全員出番が来るまでずっとテンションを保ち続けないといけないというしんどさがある。全員がある意味平等にしんどいというシステムだ。敗者復活が一番にやるのかなと思っていたが、そうでもないらしい。あとオープニングでハケていった後ろ姿にくまだまさしを発見。どんな前説やってたんだろうと気になった(笑)

審査員紹介・スーパーホワイトな上沼恵美子

審査員紹介はやはり上沼恵美子の白さへの注目が集まった。自分でも認識してネタ化していたのはさすが。今日はすっぴんで来ましたに笑い。小朝師匠と渡辺リーダーの復活はうれしい。

敗者復活・スーパーマラドーナ

厳しい敗者復活戦を勝ち抜いたのは猛者、スーパーマラドーナだった。敗者復活もリアルタイムで鑑賞していたが、仕上がり具合が非常に良かったんですよね。ネタもさることながら演じる田中がキレッキレなのも頼もしかった。ほぼほぼ頭一つ抜けてたんじゃないかなという印象だったので妥当な結果。

結果が出る前の三四郎・小宮の「松ちゃん待っててね～！」はすごく良かった。小宮は本当にバラエティで鍛えられて強いコメント力がついた。メンタルの強さはもともとあったように思うがそこへきて地肩がしっかりついたような印象。三四郎、ネタも良かったんだがなあ。あとアインシュタイン稲田のコメントも良かった。彼のメンタルもまた鋼鉄。

あと、ハライチ澤部も非常にバラエティ慣れした場あしらいで達者さに笑ってしまった。そして岩井はまた闇が深くなりそう。

ゆにばーす

1組目はゆにばーす。ゴッドタンに2回ほど出ていて強烈なインパクトを残した川瀬名人。そしてはら。ネタは初見でした。ホテルの1階笑。ベッド笑。キャラクターとしては川瀬名人に注目が集まるものの、やっぱり相方のはらもビジュアル通り実はかなりのキャラクターしてるやんね。個人的には川瀬のツッコミはまだまだ伸びそうな余地あり。眼鏡の土が気になる。笑いすぎたから悪い笑

個人採点91点。若手で初出場で1組目としてはトップクラスの出来栄えでは。

カミナリ

2組目はカミナリ。こちらもゆにばーすに続き漫才スタイルとしてはどつき漫才ということでちょっと異質だが、去年見てる安心感は大きいね。バトルフィールド笑。崖からくま落とした奴笑。ハンマーのイメージ笑。動物博士笑。警察笑。面白さ確かのまま、全体的に去年より進化！いやー、個人的には「バトルフィールド」というワードセンスが好きだな。そして最終的に確かに！というツッコミをビシっと決めるのはさすが。全体的な筋肉が増えたような漫才でした。上沼恵美子は90点。この部分は昨年の雪辱は果たされたか。しかし全体の点数はちと厳しめだった？伸び悩み。現場のウケ感、空気感がテレビではわからんのが惜しいねー。個人採点90点。

とろサーモン

次は今年ラストイヤーのとろサーモン。出てくる際の村田の笑顔がとってもいいね。色々な悔しい思いを乗り越えてきたかっこいい笑顔。2人ともキレキレでワードが光る。雨降ったら終わりや笑。壊滅的な被害笑。北朝鮮感笑。マネー笑。寄生虫笑人としゃべんの初めて笑。チャーハン笑。内風呂笑。七匹増えました笑。漫才終わりからの「続行」でた！笑。そして「継続」！笑　あーこれをM-1で見たかったんだよ僕は！！ありがとう！やりきったんちゃうか！スカシ漫才からどれほどの月日が流れたのか。器用だしメンタル強いしパワーもある。去年の敗者復活は2位。確かな実力を怨念パワー上乗せで、すべてをM-1にぶつけてきた。個人採点95点。

スーパーマラドーナ

そしてスーパーマラドーナ。田中のリラックス感すごい。彼の精神力もまたすごい。ともすれば武智がイレこんでいるようにも見えるが、田中の雰囲気はすごい。実際はどうだったのか？モミモミ笑。店員呼ぶ笑。乾杯笑。王様笑。チョキばっかり笑。財布取られてなかった笑。お題笑。羊笑カニ笑。全編通してM-1のお手本のような漫才。ハイクオリティにまとめたねー。なんだかんだいって武智は安定していたので、田中がガンガンに弾けるほど面白くなるね。しかし敗者復活のネタのほうが良かったように思うが、違うネタをぶつけてきた。2本目用に温存したのだろうか？でもなあ、M-1で出し惜しみって危険な気がするんだよなあ。個人採点93点。

かまいたち

5組目はかまいたち。キングオブコントで花開いた勢いで目指すニ冠。出番としてはいい頃合い。イラっとする笑。壁バン笑。取り壊せ笑。なんというか、常識を基盤にしたブラマヨ吉田的ボケがいい感じ。花子さん笑。まんじ怖い笑。指笑。私まんじ笑。笑いどころたくさんあり、楽しい楽しい漫才でした。個人採点94点。ここまで、僅差ではあるが差は感じる次第です。 かつてのチュートリアル「ちりんちりん」笑い飯「鳥人」のような究極爆発は、どのコンビも起こし切れていないものの高いレベルで受け続けている感あり。

マヂカルラブリー

回転寿司のネタは面白かったのだが、今回のネタは初見。野田クリスタルの仕上がりやいかに。何系のミュージカル笑。客だ笑。立ち見笑。いやー体が疲れそうなネタだけど、今一つ受けきれなかったか？上沼恵美子のコメントが物議を醸しだす。上沼恵美子ごめん聞かないで笑。上沼えみくじ笑。空気がちょっと暗くなったところ、次のコンビへの影響をなくそうとする今ちゃんの「こんな怖い上沼さん初めてやぞ」の処理もまた流石。個人採点87点。

さや香

さや香は今回が初見です！うわー、緊張感めっちゃ伝わる･･･。歌のおにいさん。ボケにリアル感が薄いか？増えるのリアクション笑。あ！そうかこれはちょっとチュートリルを彷彿とさせるものやね。いわゆる異人としてのボケ。なるほど。もっともっと突き抜けていくこともできそうだが、こういったパワープレイもM-1らしさがあるなあ。まだまだ伸びしろも感じる次第。上沼恵美子にはハマった模様。個人採点90点。さあ残りは3組。おはよう朝日ですVSめちゃイケですな。

ミキ

ミキってまだ結成5年なのか。若いなあ。関西人としてはおは朝のスターがんばれ！という気持ちで応援。笑って笑顔で出てきたのはいいねえ。手紙の内容笑。お兄ちゃんいいぞ！銀シャリ的なスタンダード漫才だががっつり稽古した形跡が垣間見える。兄弟揃ってキレキレ！描け！笑。どれがほんとや笑。そ！書け笑。ドル笑。いやあ、期待通り仕上がり抜群ですやん！！順番も良かったか。結果650点で最終決戦進出確定。個人採点93点。

和牛

やっと優勝候補筆頭の和牛。ブラマヨ吉田、小藪の流れを組む（？）ロジカルな思考を発言した結果ものすごく悪い奴になる水田のボケは大好きだが、今回はそのテイストはかなり抑えてるね。きんちゃく笑。きつい笑。水田に作った世界に対して、その世界観に浸った川西のキレのあるツッコミ好きだな。せりあがり笑。歌う笑。点火笑。ジョブズ笑。ipad笑。これは悩ましい！個人採点93点。結果653点！かまいたちの敗退決定。山内の敗者コメントも達者。関西のテレビ番組で鍛えられた実力は確か。

ジャルジャル

過去実績も十分なジャルジャル。もうめちゃくちゃ器用なことはわかってるし、面白いのは確か。にもかかわらずもう一歩のところで突き抜けられないのはなぜか。かつてブラマヨの番組で「アツアツ！」というトーク番組があったのだが、そのときのジャルジャルの自己分析では「個性がなく演じているように見られること」だった。感情が伝わらないのか、ネタに対して演者が代替可能になってしまうことなのか、そういったニュアンスだったように思う。この課題は解決されたのか。

 さあ、ネタは変な校内放送ピンポンパンポン。よしよしすな笑。あー、ジャルジャルの作った「このネタのルール」に観客が入っていくのに時間かかっちゃうな。M-1は4分という性質もあるので、あまり複雑なことはやっぱり難しいのではないか。ああ、「背筋ピーン」まで長かった！いや、ネタを覚えるのもめちゃくちゃ大変やろうけどね。ピーン笑。いや、すごい技能賞！という感じだよ。よしよし笑。個人採点92点。結果636点！ああ、一歩届かず。今回の全コンビの順位、振り返れば順当か。ジャルジャルの新しいものへの挑戦の心意気は素晴らしい。

 ゆにばーすが後半なら何点ついたかなあ。後半コンビの点数が高かったのも実力通りかなと思う。 

ジャルジャルは決勝進出の実力は十分あったし優勝候補なのも間違いない。ただ、こういう敗退が続くと、もう一体何をやったら勝てるんだ？という決勝常連でラストイヤーまで優勝できなかった「笑い飯スパイラル」も生まれてしまうかもしれんなあ。松ちゃんは非常に高得点を付けていたのは大きな救いか。点数が出た後の福徳の表情、悔しさ。ああ。

最終決戦

久保田の服装について、突然のミッキーマウス宣言笑。出番順は定番の点数の低い順。

最終決戦　とろサーモン

さあ1組目はとろサーモン！うるせーな笑。すいもせん笑。ドン笑。あたたかなる聖なる笑。芋神様笑。あいえむおー笑。感情笑。「もうええわ」「フォーエバー！」笑。は？笑。いや、出し切ったよね。実に実に、たのしきなる漫才であった。個人採点93点。

最終決戦　ミキ

次はミキ！ネタはスターウォーズ。このネタは関西ではわりと見たかな？名札笑。ノーコメント笑。ただのWARS笑。リズムがいいねえ。見損なえ笑。兄ちゃん最高笑。なんやねんそれ！あー面白かった。こちらも出し切ったかなー。しかしこのご兄弟もまだまだ伸びしろがありそう。中川家の第1回M-1（トップ出番で優勝）までの距離、というのはどのくらいあるのだろう。個人採点91点。

最終決戦　和牛

ラスト和牛！ネタは旅館の女将。話長い笑。泡多い笑。あーこの黒水田のベクトルでいけるんか？ここからは川西次第か。川西のツッコミはかなり良い。変な匂い笑。あ、川西が黒さに負けない展開にしたんや！なるほどね！そして逆襲スパイラル！川西がどんどんひっくり返していく！いいやん！！最後じゃらん笑。よかったよお。個人採点92点。

妻は和牛推しだったが、この2本目のネタで「あぁ…」とちょっと悲しそうな表情。あのベクトルの水田は難しいのね･･･。

とろサーモン優勝

とろサーモン優勝！！おめでとうございます！！昔むかし、スカシ漫才で出てきた彼らはその後ずーっとくすぶり続けていた。今ちゃんの実は･･･に村田が出てたときにも悩みや辛さを語っていた。久保田と電話してあらためて決意したM-1への思い。すべてが報われる瞬間が来たことに感無量。

さて、2年連続準優勝となってしまった和牛。黒水田自体は最終決戦でも通用することがわかったし、あとは速度なんかなあ。ある意味、最終決戦の相手次第にもなってしまっているので、もう一歩突き抜けることができるのだろうか。

いや～来年も大変よこれは。ジャルジャルとスーパーマラドーナがラストイヤーになるんですか。そしてミキ、和牛の「おは朝勢」のリベンジなるか。ジャルジャルもギリギリのところで冠をとれないのがもどかしい。ジャルジャルと敗者復活のあるレベル以下では圧倒的な差があるからね。準決勝上位の実力者は来年さらなる強敵になるだろうし、イチファンとしてはただただ来年が楽しみ。妻は去年は銀シャリを応援していて見事優勝。今年は和牛を応援していたが惜しかった！また来年！

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M-1グランプリ2015　敗者復活戦